ここ最近、どんどん娘がかわいくなっていく。そりゃぁ最初からすっごくかわいかったわけだが、本人のその愛くるしさがどんどん増しているだけでなく、私の愛情が増大してきている。その最大のキッカケは恐らく意思の疎通が徐々に図られてきたことにあると思う。別に芸を仕込んでいるわけではないが、娘がいろんなことを覚え、バイバイと手を振ったり、みんなと一緒に拍手でリズムを取ったり、「ちょうだい」と声をかけると手渡しで近くにあるものをくれたりする。こちらが声をかけたことに反応をしめし、それに対して親が喜ぶと子も喜んでやってくれる。かなり不得意だった食事も上手にできるようになり、やたらと自分で匙を持ちたがってそこらじゅうを汚すこともなくなって、子育てがうんと快適になった。
まだまだ不器用で、できないことも多いが、それはそれでよし。ハイハイもいつまでたってもぎこちなくてバタッバタッと遅いし、つかまり立ちはするものの体重を常によそに預けてしまうので到底一人ではバランスが取れない。これでは一人で立てるようになるのはまだ先のことになりそうだ。
体がどんどん立派に成長していた一時期に比べると、そう大きな変化はないようだが、ここ数週間は急に知恵が付きだしたのか、やたらと話しかけてくるようになった。しかも「パパ、パパ」と呼んでくれる。これはなかなかに嬉しい。生まれたばっかりの頃から、常に「パパですよぉ」としつこく話しかけ続けたことが見事に実を結んでか、彼女のファーストワードは「パパ」になった。
最初に「パパ」と喋った時には、パとパの羅列に何の意味もないように感じたが、最近の「パパ」には呼びかけの意思を感じる。私が娘から離れ自室にこもっているとパパ、パパと言いながらバタッバタッとハイハイで近づいてきて、あまつさえ扉までノックする。開けてやると嬉しそうに笑いながら「パーパ」と言うのだ。これはかなりかわいい。嬉しくなって「そうだよ、パパですよぉ」と娘とじゃれていると、妻は呆れて「パパはもうわかったから、そろそろママも教えてあげなよ」と嫌味を言う。食事の時に「まんま」といいながら咀嚼することがあるが、まだ「ママ」とは言わない。とりあえず娘との会話は私の独り占めなのだ。
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